こんにちはこんばんは、マルです。
この本を知ったきっかけというのがYou Tubeを見てです。
本を読むのが大好きな、とあるユーチューバーが本のまとめ買いをした中にあった一冊で、その人曰く、まだ読んでないけどこれ絶対面白いやつ!と言っていたのでその影響で読むことにしてみました。
自分は普段ほぼビジネス書的なものしか読まないので、こういうミステリー物(?)はかなりのお久しぶり。
Kindleの電子書籍で読むつもりだったんだけど電子書籍化されてなく、メルカリで800円くらいで購入。
いやーーーーー、面白かった!
ほとんど一気に読んでしまった。あっという間というやつです。本自体はなかなか分厚いんですけどね。がーっ!と読んじゃいました。
ネタバレ無しということなんですが、帯に書いてあるものはオッケーということで感想を書いていきますね。
野良犬の値段/百田尚樹
私たちはある人物を誘拐しました。この人物を使って実験をします。
こんな文言が書かれた「誘拐サイト」がネット上に現れるところから物語は始まります。
そしてそのサイトには
私たちが誘拐したのは以下の人物です
と6人のみすぼらしい男たちの名前と顔写真が公開されていました。
まずはこの6人の素性で驚きです。えっ?なんで!?って。
そしてこの「誘拐サイト」は“驚くべき相手”に身代金を要求するとになります。
誘拐事件はほとんどが身代金目的だったりするじゃないですか。お金目当てってやつです。
そうすると、お金を持ってそうな人の大切な関係者を誘拐するのが普通のやり方だと思うんですよ。社長の子供とか。誘拐したことないけどたぶんそうでしょう。
だけど誘拐された6人はお金から程遠い人達。
そして身代金を欲求された側というのがこれまたビックリ。だって誘拐された6人との関係性はまったく無さそうだからです。普通に考えて身代金払わないよね?と思ってしまう間がらです。ただ要求された側はお金は持っているよね、と。
この事件は「誘拐サイト」を通して動いていきます。そしてこの「誘拐サイト」の存在は徐々に世の中に知れ渡り、いよいよ警察も動き始めます。
物語の前半は「誘拐サイト」を通したやり取りが主で、カーチェイスとか格闘シーンみたいな派手な展開はありません。ただ、ジリジリと確実に犯人の思惑どおりにことが運んでいきます。
派手さがないけど、犯人の狡猾さと、何を考えているかわからない怖さみたいなものが伝わってきます。
そして事件は大きく動き出して、後半に入ると犯人の素性と誘拐された6人にスポットを当てた話の展開ななるんですが、あっ、そうきましたか…、と更に物語に引き込まれました。
ここからは本を読むスピードが爆上がり。続きが気になって読むことを止められませんでした。この計画を立てた犯人スゲー!そして犯人の心理戦ヤバい!でも待て?これって最終的にどう落とし所をつけるんだ!?と最後が早く知りたくて知りたくて一気読みです。
といった具合いで、ネタバレ無しの感想なんで全く何も伝わっていないかもしれませんが、興味が出た人は読んでみてください。
いや、興味なくても読んでみてほしいな。ホント面白かったから。
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以上、ではまたm(_ _)m