建設業で作業員として延べ15年以上働いています。
その間、本当にたくさんの設備の代理人さん、建築の監督さんと一緒に仕事をしてきました。
作業員と管理者という違う立場なので、同じ仕事でも見ているレイヤーが違うのは分かるのですが、代理人さん、監督さんに対して「何でこうしないのかな！？」という不満があったりします。
というか不満だらけだ。
なので今回は作業員が代理人さん、監督さんに持っている不満を書いてみます。
仮設材をケチるなと思っている
足場が無くちゃ仕事になりません
仮設材、特に足場系をケチる代理人さんがいます。
高所作業車や立馬、BSMなどなど。レンタル料金高いのかな？
でもね、マジでやめてくれ。作業できないから。
知らない人のために書いておくと、自分達の作業は8割近くが2メートル以上の高いところに配管や空調機などの機械を吊ったりするんです。
なので作業するための作業台が必要で、それが仮設材です。
例えば3〜4人で来ている業者が4社もいるのに、その4社で使える仮設材が3つしか無いなんてことも普通にありますからね。いったいどうしろと。
その時はどの業者も現場に初乗り込みだったんで、材料と工具だけ搬入して2業者は帰りました。「次来たときに仮設材無かったらもう2度と来ねーぞ！？」とお決まりのセリフを残して笑
頼むから台車を準備してくれ
足場材の他にケチる仮設材が台車ですね。
空調機を50台搬入しなくちゃいけないのに、「搬入用の台車はありません」なんて平気で言ってくる代理人さんもいます。
ちなみに空調機の重さは40kg。
台車がなかったので当然手運びでしたので、その日の体力をほとんど使い切ってしまい、メインの作業はほぼ進まずでした。
足場材や台車は必ず準備してください。仕事になりません。よろしくお願いします。
図面は一枚にまとめてくれ
手間なんですよ。図面がたくさんあると。どれが何の図面だか確認するのに無駄な時間がかかるし。機械の位置(天伏図)、冷媒の図面、ドレンの図面と分けたうえに、大きい現場だとさらにキープランで分かれるものだから、ひとつのフロアーを施工するのに図面が大変なことになるんですよ。
できたらなるべく1枚にしていただきたい。
それと個人的にはダクトや給排水も一緒に載せてほしい。
じゃないと「何でここで冷房配管のレベル上げてるんだ？意味あるのか？」なんて無駄にアタマを使うことになるんです。
それと図面の変更多すぎ。施工した後に言わないでくれ。(設計変更があったりするのは分かります)
理想は見やすくて間違いのない図面です。どうぞよろしくお願いします。
仮設エレベーターの予約はちゃんととってくれ
大きい現場だと、材料を搬入するのに仮設エレベーターの予約を取らないと使わせてもらえないところもあります。現場が忙しくなれば材料の搬入や資材の盛替えとかで必ず仮設エレベーターは使うのだから、前日の打ち合わせでちゃんと予約を入れてくれ。
もし仮にどの業者からも搬入の予定を聞いていなかったとしても。
それとやめて欲しいのが、仮設エレベーターの使用時間を12時からとか、17時からにすること。
12時はお昼休みですよ？
17時から？お家に帰る時間なんですけど。残業代出ないよね？
現場が火吹いてホントに予約がとれないのなら仕方がないです。でも1ヶ月間ずっとだったときはこの代理人わざとやってる？と思ったくらいです。
仮設エレベーターは予約しておいて損することはないです。
施工写真はすぐに撮りましょう
自分のやっている空調冷媒配管は施工した配管の気密試験を行います。気密試験というのは、配管内に高圧力で空気を入れて、施工に不備がないか調べるものです。不備があると配管内の空気が漏れて取り付けたゲージの目盛りが下がります。
それで不備が無かったら代理人さんに写真を撮ってもらって証拠として残しておいてもらうわけです。
その写真なんかを施工写真といいます。(代理人さんは他にも沢山の施工写真を撮ります)
この写真を撮ってもらわないと自分達は次の作業に進めないんですが、この施工写真をなかなか撮らない代理人さんがいるわけです。
忙しいのはわかる。でもコッチも写真を撮ってもらわなくちゃ先にいけないのだよ。
代理人さんが忙しいのは知っているので、コチラも気を使って午前中に気密試験を終了させて、
「今日中に写真お願い。明日からまた作業進めたいから」
と半日以上の猶予を与えたのにもかかわらず、次の日、配管内の空気を抜いて作業をやろうとしているところに、
「すいません。写真まだです」って…。
はぁ！？オマエ、バカなの！？
ってなっちゃいますよね。実際には言いませんけど。
ぶっちゃけ自分達は写真なんてなくても作業を進めてもいいんです。それでも写真撮るの待っているので、なるべく早く撮ってくださいね。
最後に
作業員が監督さん、代理人さんに対して思っている不満をちょこっと書いてみました。他にもまだまだあるのですが、あまり不満ばかり言ってもしょうがないのでこのへんで終わりにします。
監督さん、代理人さんも作業員に対して腐るほど不満があるのは知っています。
いがみ合ってもしょうがないので、お互い言いたいことは言って、気持ちよく、いい仕事ができるようにしていきましょう！
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